この機能ができる前は、データの処理や、変換、操作、比較などを行うために、Power Automate でクラウド フローの複雑な式を書く必要がありました。 この機能を使用すると、Power Automate の Copilot に自然言語のプロンプトを送信するだけで、複雑な式を作成したり、既存の式を編集したりできます。

この機能を使用するには、テナントで Copilot にアクセスできる必要があります。 Copilot をオフにすると、この機能もオフになります。

生成アクションは、非構造化コンテンツに対して生成 AI の推論を使用し、自然言語で提供される指示とパラメーターに基づいて、プロセスの結果を達成するために必要な手順とシーケンスを決定します。

クラウド フロー内で生成アクションを構築するには、次の手順に従います。

• プロセスの目的を自然言語で記述し、それを達成するための自動化計画を AI に作成させます。
• 必要に応じて、大規模言語モデル (LLM) によって生成された自動化計画に手を加え、入力、出力、変数を調整します。
• フローを実行する際に LLM に影響を与える自然言語の参照ソースとガイドラインを追加します。
• フローを運用環境に移行する前に、フローがビジネス目標をどのように達成しているかを確認して、インテリジェント アクションを検証します。
• 運用環境での実行履歴、分析、個々のフロー実行の詳細をレビューして、プロセスが期待どおりに実行されていることを確認します。

生成アクションは構造化データと非構造化データの両方を簡単に組み込むことができるため、情報リソースが更新されても柔軟に対応できます。 生成アクションには、その推論能力により、条件、例外管理、プロセス ループを処理するための複雑なプロセス フローの構築とメンテナンスにおいて独自のメリットがあります。

フローに対して行った変更を、手動または Copilot で元に戻すことができます。 気が変わってそれをフローに戻す場合は、"やり直し" を使用して、"元に戻す" で削除した変更を元に戻すことができます。

Azure Key Vault 内の自身の暗号化キーを使用して、環境の保存データ (環境の既存の Power Automate フローを含む) を保護します。

Power Platform 管理センターで、管理者が CMK (カスタマー マネージド キー) エンタープライズ ポリシーを適用して環境を保護すると、Power Automate によって環境内の既存のフローが保護されます。 また、環境内に作成される新しいフローも CMK で自動的に保護されます。

この機能により、Power Automate は CMK を完全にサポートし、お客様は Power Automate を保護して会社のセキュリティとプライバシー ポリシーの要件に準拠できます。

この機能により、事前に構築されたテンプレートにアクセスでき、ユーザーは Windows および Mac 上の Excel デスクトップのネイティブ自動化機能を使用してワークフローを迅速かつ簡単に構築できるようになります。 テンプレートの例には、企業が顧客からのフィードバックを Excel で追跡するために使用できる "Excel ワークシートでエイリアスへの受信メールを監視する" が含まれています。

この機能は、Excel に統合エクスペリエンスを導入することにより、タスクの自動化機能に取って代わります。 これらの機能は、フロー アドインとは異なります。

この機能により、クラウドおよびデスクトップ フロー全体の自動化のパフォーマンスについて理解するための単一の統合ビューが得られます。 この機能により、ユーザーは次のことが可能になります。

• さまざまな期間にわたるすべての自動化資産の上位の傾向 (成功と失敗など) を理解する。
• 上位のエラーとその傾向について理解する。
• 特定のエラーを伴う上位フローを理解する。
• クラウドとデスクトップのフロー アクティビティをシームレスに切り替える。

現時点では、現在の環境の外にある環境に接続するには、Microsoft Dataverse (レガシ) コネクタを使用する必要があります。 この機能を使用すると、Microsoft Dataverse コネクタのアクションから他の環境に接続できます。

特定の環境を選択する代わりに [環境] パラメーターを動的に設定するには、[環境] パラメーター セレクターの最後にある カスタム値を入力するを選択し、Power Platform 環境のルート URL を https://<yourenvironmentid>.crm.dynamics.com/ の形式で指定します。 URL は、文字列、式、環境変数として、またはトリガーやフロー内の他のアクションからの動的な内容として提供できます。

環境のルート URL を取得するには、Power Platform 管理センターから環境の詳細ページを開きます。

クラウド フローを Dataverse ソリューションに追加すると、複数の環境への展開のプロセスを簡略化する環境変数やソリューションのような機能を使用できるなど、多くの利点があります。 また、ソリューションで提供される自然なグループ化により、多数のフローの整理と管理が容易になります。 Dataverse でフローを定義すると、下書きやバージョン管理のサポートや、Dataverse のクラウド フロー実行履歴などの新しい機能を利用できます。

現在、クラウド フローは既定で Dataverse のソリューションの外部で作成されます。 この変更により、Power Platform 管理者は、クラウド フローを既定で Dataverse のソリューション内に作成するかどうかを環境ごとに選択できます。

この機能は、次の手順でオンにできます。

1. Power Platform 管理センターにサインインし、環境を選択します。
2. 設定>製品>機能に移動します。
3. Dataverse ソリューションで新しい キャンバス アプリとクラウド フローを作成するで、クラウド フローをオンにします。

ソリューションにフローを手動で追加するには、ソリューション エクスプローラーから既存のフローをソリューションに追加するか、PowerShell を使用して多数のクラウド フローをソリューションに追加することができます。

Power Automate の Copilot の音声コマンド機能を使うと、マイクを通して話す自然言語を使って、デスクトップ フローの作成と管理を行うことができます。 Copilot サイド カートの右下にあるマイク アイコンを押して音声コマンドを有効にし、ハンズフリーで自動化ステップの音声入力を開始できます。 終了するには、停止アイコンを押します。そうするとプロンプトが自動的に Copilot に送信されます。 この機能により、手動入力が減り、時間と労力を削減できます。また、Copilot の多用途性と使いやすさが向上し、生産性の向上と業務の効率化につながります。

この機能では、カスタム仮想ネットワーク (VNET) を使用しているときに、ホスト型コンピューター グループのボットをオンプレミスの Active Directory (AD) と Microsoft Entra ID の両方に参加させるためのサポートが提供されます。

• カスタム仮想ネットワーク (VNET) は、Azure Virtual Network を使用して構成されます。 カスタム VNET からドメイン コントローラーへのアクセスが必要です。
  • カスタム VNET を使用すると、オートメーションの実行時にオンプレミスのリソースにアクセスできます。
• Microsoft Entra ハイブリッド参加は、Power Automate ネットワーク接続設定の一部として構成されます。
  • Microsoft Entra ハイブリッドを使用すると、ホスト型コンピューター グループのボットをオンプレミスの Active Directory (AD) と Microsoft Entra ID の両方に登録できます。

ログは、自動化プロセス全体が完了するのを待たずに、段階的にクラウドに送信されます。 この機能により、自動化に予想よりも時間がかかっている理由を特定したり、特定のステップで停止しているかどうかを特定したりして、より迅速なトラブルシューティングが可能になります。

お客様は資格情報のリストを定義し、それをデスクトップ フロー接続で使用できます。 これらのリストにより、お客様はどのこれらの資格情報を使用できるコンピューターを定義することができます。 これらのリストは、デスクトップ フロー接続のログイン資格情報として使用でき、次のような同じ資格情報管理機能のメリットを得ることができます。

• 暗号化とデータ保護
• パスワードのローテーション
• アプリケーション ライフサイクル管理

パブリック プレビュー中は、CyberArk 資格情報のみがマッピングでサポートされます。

デスクトップ フローでは、[Desktop フローを実行] アクションに含まれるようになった新しいトグル プロパティを使用して、並列に実行するように子デスクトップ フローを設定できます。 このトグルの既定では子フローが順番に実行されるため、過去のフローの既存のアクションは影響を受けません。

1 つの並列実行のみが許可されます。 2 番目の子フローを並列に実行するよう設定した場合、エラーが発生し、その子フローで出力される可能性があるものはすべて無視されます。

デスクトップ用 Power Automate の新しい Copilot サイド パネル機能によって、自動化フローおよびサブフローの詳細な説明が提供され、ユーザー エクスペリエンスが向上します。 ユーザーは簡単に Copilot サイド パネルに移動し、スキル ピッカーで適切なスキルを選択して、"サブフローは何を行いますか?" や "3-12 のアクションは何を行いますか?" などの質問をすることができます。 この機能は、自動化プロセスに関する明確な分析情報を提供し、複雑な自動化のトラブルシューティングとメンテナンスを効率化します。 これにより、チームが問題を迅速に特定して解決できるようになり、確実な運用効率と SLA コンプライアンスが保証されます。

この機能は、ユーザーが許可すると、実行時に AI を使って画面上の要素を見つけます。 修復されたセレクターは、その後の実行で使用されます。 さらに、これはオプションであり、必要に応じて無効にできます。

• 自己修復とは、実行時に UI 要素が見つからない場合を指します。
• 自己修復は、UI と Web オートメーションのシナリオ、およびそれ以降のデスクトップと Web の UI 要素に対してのみ適用できます。
• 自己修復により、デスクトップ用 Power Automate は画面上の UI 要素を見つけることができます。
• UI 要素とそのセレクターが取得されたら、ユーザーは修復を確定して保存する必要があります。
• ユーザーはこの機能を無効にできます。

デスクトップ用 Power Automate のコンソールで、既定カラー モードとダーク モードを切り替えることができます。 この設定により、コンソールとフロー デザイナーでユーザーの好みに応じてダーク テーマを使用できます。 この機能はコンソール設定にあります。

デスクトップ用の Power Automate の新しいアクション "資格情報の取得" を使用すると、デスクトップ フロー内で直接、資格情報を安全に取得して利用できます。 プレビュー フェーズでは、このアクションは CyberArk (Power Automate ポータルの指定されたセクションでアクセス可能) を介して作成された資格情報をサポートします。 この機能は、データ保護のベスト プラクティスに沿って、資格情報が安全に処理されることを保証します。

1. 資格情報の作成:

   • Power Automate の資格情報で、証明書ベースの認証 (CBA) がサポートされるようにりました。
   • このエクスペリエンスは、Azure Key Vault に格納されているパスワードを使用すエクスペリエンスと似ています。
   • 証明書の値は、資格情報そのものに格納されません。

2. CBA での資格情報の使用:

   • CBA は、Windows セッション資格情報 (デスクトップ フロー接続) に対してサポートされます。

以前に使用可能だったコネクタに加え、デスクトップ用 Power Automate のフローで次のコネクタが直接使用できるようになりました。

• Adobe Acrobat Sign
• Asana
• Azure Container Instance
• Azure Data Explorer
• Azure Data Factory
• Azure DevOps
• Azure Monitor Logs
• Azure Resource Manager
• Azure VM
• Box
• Content Conversion
• Docusign
• Dropbox
• Dynamics 365 Business Central
• Dynamics 365 Customer Insights
• Dynamics 365 Customer Voice
• Excel Online (OneDrive)
• Fin & Ops Apps (Dynamics 365)
• GitHub
• Google カレンダー
• Google ドライブ
• Google スプレッドシート
• Google ToDo リスト
• Microsoft 365 message center
• Microsoft Bookings
• Microsoft Entra ID
• Microsoft To-Do (Business)
• MSN 天気
• Office 365 Groups
• Office 365 グループ メール
• Office 365 ユーザー
• Outlook.com
• Planner
• Power Apps for Admins
• 作成者向け Power Apps
• 管理者向け Power Automate
• Power Automate 管理
• Power BI
• Power Platform for Admins
• Power Query Dataflows
• Project Online
• Project Roadmap
• Salesforce
• Shifts for Microsoft Teams
• Smartsheet
• Trello
• Viva Engage
• Webex
• X

次のフェーズでは、デスクトップ フロー内で直接使用できるようにすべてのコネクタのロックを解除することを目指しています。 この機能強化により、論理ループが減り、フローの作成時間が最小限に抑えられ、Power Platform コネクタに対してすべてのアクション機能が完全にサポートされます。

ユーザーは、ホスト型コンピューター グループ (HMG) を独自の VNet とシームレスに統合できるようになりました。 この統合により、ユーザーはデスクトップ フローを実行でき、オンプレミス ネットワークへのアクセスを必要とする RPA ジョブを実行できます。 ユーザーは、独自の VNet を活用することで、ホスト型コンピューターとオンプレミス ネットワーク間に安全で信頼性の高い接続を確保できます。

デスクトップ用 Power Automate の Copilot を使用した記録により、画面を共有して、誰かに説明するときと同じように自動化するタスクを説明することで、デスクトップ オートメーションを構築できます。 Copilot を使用した記録での記録中には、音声、マウス、キーボードの入力が取り込まれます。 次に、これらの入力を処理してデスクトップ フローに変換します。実行前に確認、編集、保存できます。 これにより、技術的な専門知識に関係なく、誰でも自動化にアクセスできるようになり、デスクトップ フローの作成プロセスが大幅に高速化されます。

ユーザーは、CyberArk 中央資格情報プロバイダーに格納されている資格情報を使用して、デスクトップ フロー マシン上の Windows セッションに接続できます。 資格情報は Power Automate には保存されませんが、実行時に取得されます。 この機能により、接続の更新が不要なパスワードのローテーションがサポートされます。

Power Automate ポータルのオートメーション センターでは、AI によって強化された包括的な監視エクスペリエンスが提供されます。 オートメーション センターの Copilot を使用すると、ユーザーはクラウド フロー、デスクトップ フロー アクティビティ、作業キュー、さまざまな Power Automate の機能について問い合わせることができます。

Copilot は、次のような質問に答えることができます。

• Power Automate デスクトップで条件を追加するにはどうすればよいですか?
• クラウド フローで承認と意思決定のプロセスを管理することはできますか?
• 削除されたフローは Power Automateのどこにありますか?

オートメーション センターは Power Automate ポータルで利用でき、AI の力を活用した包括的な自動化監視エクスペリエンスを提供します。

Copilot は、次のようなクラウド フロー実行履歴に関する質問に答えることができます。

• 先月、別のクラウド フローによってトリガーされた実行はいくつありましたか?
• 先月中にフロー実行を開始したユーザーは誰ですか?
• 昨日失敗したフローはいくつありましたか?

オートメーション センターの Copilot で提供される汎用性の高いエクスペリエンスを使用すると、クラウド フローとデスクトップ フローのアクティビティについて問い合わせ、作業キューを管理し、Power Automate のさまざまな機能を探索することができます。

Copilot は次のような質問に答えることができます。

• 先週実行数が最も多かったのはどのフローですか?
• 昨日、完了した実行数が多かった上位 5 つのフローは何ですか?
• フロー実行状態の分布はどうなっていますか?

オートメーション センターの Copilot が提供する汎用性の高いエクスペリエンスを使用すると、クラウド フロー、デスクトップ フロー、作業キュー、その他の Power Automate 機能について問い合わせることができます。

Copilot は、次のような作業キューに関連する質問に答えることができます。

• 保留中のアイテムはいくつですか?
• SLA に違反するリスクがあるアイテムはいくつですか?
• プロセッサとキューごとの平均処理時間はどれくらいですか?

最高水準の自動化監視機能により、自動化の状態をエンドツーエンドで確認できます。 専用の作業キュー監視領域を使うと、SLA 達成度、平均処理時間、作業キューの全体を詳細に追跡できます。

オートメーション センターには、クラウド フローやデスクトップ フローのアクティビティ、作業キュー、Power Automate の機能についてユーザーが質問できる、マルチスキルのコパイロットが含まれています。

接続参照を含むデスクトップ フローを共同所有者と共有できるようになります。 この機能により、デスクトップ フローに埋め込み接続参照が導入されます。 デスクトップ フローの詳細ページで、埋め込む接続参照を選択できます。 これにより、共同所有者と共有するものの管理が強化され、シームレスな実行が保証されます。

Power Fx は、Microsoft Power Platform 全体にわたるロジックを表現するためのローコード言語です。 広範な用途に使用され、厳密に型指定された、宣言型の、高機能なプログラミング言語であり、人が使いやすいテキストで表現されます。 作成者は、Excel のような数式バーや Visual Studio Code のテキスト ウィンドウで、Power Fx を直接使用できます。 その簡潔でシンプルな性質により、作成者と開発者のどちらにとっても一般的なプログラミング タスクが簡単になります。

この機能が Delta Parquet データ インジェストのサポート機能と接続され、データ インジェストに関して選択できるオプションが拡張されます。 次の方法でデータを取り込めるようになりました。

• データフロー
• 独自の Azure Datalake Gen2 を持ち込む。 データは CSV、Parquet、Delta Parquet 形式が可能
• Fabric レイクハウス経由の OneLake。 ファイルは CSV、Parquet、Delta Parquet 形式が可能

この機能は、プロセス作成ウィザードのオプションとして自動的に有効にされます。 その目的は、組織のデータ ツインを作成するための Microsoft Fabric 統合データ プラットフォームからのインジェストを提供することです。

プロセス インテリジェンス分析サービスは、Azure API の形式で分析機能を提供します。 デスクトップ アプリケーションがプロセス インテリジェンス分析サービスに接続すると、フルバージョンの Power Automate Process Mining デスクトップ アプリと同じ機能にアクセスできます。

この機能は、デスクトップ アプリのオプションで有効にできます。

Power Automate Process Mining 軽量クライアント アプリでは、以下を行う必要がありません。

• リソースを消費するプロセス モデルのダウンロード。
• 大規模なプロセス モデルを操作するときに、特別なハードウェア要件を満たす。
• 分析操作が変更された場合に、デスクトップ アプリケーションの更新プログラムをインストールする。

プロセス シミュレーションを使用すると、さまざまなシナリオをモデル化し、既存のプロセスに基づいてシミュレーションを実行して、シミュレーション結果を元のプロセス (ケースの期間やケースのコストなど) と比較できます。

モデル化できる提案と方法を次に示します。

• リソースの管理: ユーザーの追加や削除、リソースあたりのパフォーマンスとコストの変更を行います。
• ビジネス プロセスでのアクティビティの期間と待ち時間の管理。
• プロセス フローの管理: フォローアップ活動とその配分を定義します。
• 作業時間とタイムテーブルの管理。

シミュレーション結果により、プロセスごとのグローバル KPI の概要と、各アクティビティの影響を分析するための詳細な分析情報が提供されます。