この機能は Power Platform カタログの利点を Microsoft Copilot Studio に統合するものであり、管理者は Power Platform Dataverse 環境全体でエージェントを見つけ、インストールし、管理できるようになります。

エージェントをインストールする前に、管理者はそのエージェントに関連付けられている構成、接続、環境変数を確認して修正することができます。

元の作業を中断することなく、インストールの状態、詳細、結果を追跡できます。

この機能により、作成者と管理者が以前に公開された Copilot コネクタの公開を取り消すことができます。

Copilot コネクタを使うと、作成者は他のサービスのアクションやアクティビティを Microsoft 365 Copilot に接続できます。 ただし、特定のシナリオではコネクタを無効にする必要があります。 たとえば、接続先のコンテンツやデータが最新ではない、企業で特定のサービスを使用しなくなった、コネクタの構成を更新するためにオフラインにする必要がある、などです。

作成者は、コネクタを選択して公開を取り消すことで、ドラフト状態に戻し、Microsoft 365 Copilot で使用する準備ができていると表示されないようにできます。 公開済みのコネクタがドラフト状態に戻ると、それに関連付けられているソリューションも更新されます。 ドラフト ソリューションは、編集して公開することも、削除することもできます。

環境の管理者は、存在しているすべてのコネクタの公開を取り消すことができます。作成者は、自分が所有するコネクタの公開だけを取り消すことができます。

これは、Microsoft 365 Copilot for Sales など、すべての Microsoft 365 Copilot エージェントに適用されます。 Microsoft Copilot Studio で作成したカスタム エージェントには適用されません。

多くの場合、Copilot の複数の展開で 1 つのアクションを使用する必要がありますが、現在は、エクスペリエンスを同じにするには、展開ごとに同じアクションを作成し直す必要があります。

この機能を使用すると、以前に公開したコネクタ アクションを選択して、組織内に追加する Copilot の展開に公開できます。 たとえば、Copilot for Sales の以前に公開されたコネクタを使用して、Copilot for Customer Service または他の Copilot for Sales ディストリビューション用に再度公開できます。

これは、重要な機能を再利用でき、同じアクションを何回も構成し直す必要がないことを意味します。

インターフェイスには公開ボタンがあり、環境内で選択可能なすべてのエンドポイントの一覧が表示されます。 その後、数回クリックするだけで、管理者の承認を得るために、選択した追加のエンドポイントにアクションを送信できます。

この機能は既定でオンになるので、有効にするために構成は必要ありません。

管理者と作成者が、事前構築済みの拡張機能を使用してサード パーティのデータ ソースに接続できます。 拡張機能には、コネクタ、トピック、フロー、構成ファイルが組み合わされており、見込顧客の現金化、価格見積もりの構成、福利厚生、報酬、IT ヘルプデスクなど、ドメイン固有のユース ケースに関して、エージェントがサード パーティのデータにすばやくアクセスできます。

この機能により、エージェントの構築時にアクションをテストおよび改善する方法が向上します。

テスト エクスペリエンスの強化: 明確で実用的なテスト情報が提供されるので、混乱することなく必要な手順を簡単に理解して実装できます。 これにより、Copilot Studio または Microsoft 365 で進行中のタスクのコンテキストを維持できるようになり、ワークフローがいっそうシームレスになります。

デバッグと推奨: プラグインの実行履歴、インラインの推奨、ワークフローの可視性などの機能は非常に有益です。 これらのツールは、問題を追跡し、例外を理解して、アクションを効果的に改善するのに役立ちます。 この包括的なデバッグ アプローチにより、問題を迅速に特定して解決できるようになり、開発プロセスの全体的な効率が向上します。

シミュレートされたテスト データ: 一連のテスト データを作成することで、制御された環境でアクションの機能を検証できます。 このステップは、ライブ展開の前に正確性と信頼性を確認するために重要です。 シミュレートされた環境でテストすると、潜在的な問題について徹底的に吟味されたことがわかっているソリューションを、自信を持って展開できます。

Microsoft Teams は Microsoft 365 スイート内の包括的なコラボレーション プラットフォームであり、コミュニケーションと生産性を向上させるように設計されています。 チャット履歴、会議の記録/トランスクリプト、共有ファイル、チャネル通信などの Teams のデータは、組織の効率の向上を促進します。

この更新により、作成者は Teams ナレッジ ソースを URL エンドポイントとして、またはデータ ソース セレクターを使用して追加できます。 これには、チャネル、会議、グループ チャットで共有または送信されたメッセージが含まれます。

エージェントのユーザーから質問を受けるたエージェントは、Teams のメッセージ スレッドから収集された情報で応答します。

利用可能なチャットと情報を使用できるかどうかは、ソースとして指定されているチャット、チャネル、または会議への作成者とエンド ユーザーのアクセス権によって決まります。

つまり、作成者は、会議の招待状を持っていない場合や、チームまたはチャネルのメンバーでない場合、エージェントを Teams チャットに接続できません。 また、エージェントのユーザーは、自分が現在アクセスできるチャットから生成された応答のみを受け取ります。 アクセス許可が一致しない場合、作成者またはエージェント ユーザーは、データ ソースにアクセスできないことを通知され、問題を解決するためのオプションを提供されます。

エージェント内でのアクションの利用状況の可視性が高まると、分析を活用して実用的な分析情報を得ることができます。 この可視性により、使用パターンを把握し、改善の余地のある領域を特定して、パフォーマンスを最適化できます。 このデータを分析することで、情報に基づいた意思決定を行い、問題に積極的に対処し、戦略を継続的に改善して、ユーザー エクスペリエンスと運用効率を向上させることができます。

提供されるメトリックには、回答率、アクション使用率、エラー率が含まれ、ユーザーがアクションをどのように操作しているかを包括的に把握できます。

さらに、エラーの詳細な内訳が示されるため、特定の問題を明らかにして効果的に対処できます。 一定期間に組織内のユーザーによって拡張機能が使用された回数を確認でき、構築された拡張機能を反復処理する際の貴重な可視性が得られます。 このエクスペリエンスは、コネクタ、プロンプト、REST API 拡張機能で利用できます。

各アクションが使用される頻度、利用されているソース、エラー率を分析することで、エージェントの有効性と信頼性を向上させ、ユーザー満足度とビジネスの結果の向上につなげることができます。

この機能では、Copilot Studio でのナレッジ キュレーションに固有の分析が提供されます。

Copilot Studio でナレッジ ソースを使用するとき、個々のナレッジ ソースのパフォーマンスに関する貴重な分析情報を確認できます。 Copilot Studio のナレッジ ページから直接、以下に関する詳細なメトリックを見ることができます。

ナレッジ ソースの使用状況: このメトリックは、各ナレッジ ソースの使用頻度を示し、最も人気があるソースや効果的なソースを理解するのに役立ちます。 回答率: このメトリックは、ナレッジ ソースを使用して正常に回答されたクエリの割合を示し、その正確性と信頼性に関する分析情報を提供します。 エラー率: このメトリックは、発生したエラーの数を追跡し、ナレッジ ソースの問題を特定して対処できるようにします。

これらのメトリックを分析することで、情報に基づいた意思決定を行い、ナレッジ ソースのパフォーマンスと有効性を改善できます。

ナレッジ ソースによってエージェントとエンド ユーザーの作業データを結び付けると、分野の知識を通じてエージェントの応答の精度が向上します。 ナレッジ ソースの選択での主な課題は、関連データとその場所を見つけることです。

この更新では、エージェントで使用したいデータ ソースを選択するときの Copilot Studio でのエクスペリエンスが再構築されています。

以前は、データ ソースを選択するには、データ ソースの正確な名前と場所を既に知っているか、わざわざ時間をかけてソースを見つけて選択する必要がありました。 エージェントのデータ ソースを構成すると、クエリに応答して適切なデータ ソースを返す検索優先のエクスペリエンスになります。

新しい選択エクスペリエンスは既存のナレッジ ソースと下位互換性があり、新しいソースを簡単に統合できます。

エージェントの構成中にデータ ソースを選択するとき、新しいエクスペリエンスが表示されます。

この機能は、Copilot Studio で作成されるすべてのエージェントに対して自動的に有効になります。 この機能には、次のものが含まれます。

• ビュー全体の保護シールド: Copilot Studio 全体でのエージェントのセキュリティを示す作成者向けのビューは、エージェントが保護され安全であるという自信を作成者に与えます。
• エージェント固有の分析情報: エージェントのセキュリティ状態の詳細なビューを提供して、作成者やコーダーがそのエージェントの脅威と構成を簡単に監視および評価できるようにします。
• 実行可能な提案: 簡潔な行動喚起を含むセキュリティ情報を作成者に明確に説明します。 これには、作成者が実行できるアクション (認証の要求など) や、エージェントに影響を与えるその他のアクション (管理ポリシーなど) についてのガイダンスが含まれます。
• セッションとアクティビティのドリルダウン: 詳細なセキュリティ イベントとアクションを使用して、作成者がテスト モードで特定のセッション、アクティビティ、またはプロンプトを調査するのを助けます。 ドリルダウンには、防止されたプロンプト攻撃、コンテンツ モデレーションの問題、ガバナンスの適用の範囲も含まれます。

Microsoft Copilot Studio では、独自のカスタマー マネージド暗号化キー (CMK、Microsoft Azure Key Vault でホストされています) を使用して、Copilot Studio がコパイロットのコンテンツを暗号化する方法を管理できます。

カスタマー マネージド暗号化キー (CMK) を使用すると、ユーザーがエージェントに提供したデータと、お客様が Microsoft に提供したデータが、Microsoft が所有するキーとお客様独自のキーの両方で暗号化されることを保証できます。 お客様が自身のキーを管理するため、データのセキュリティの保護を強化し、データの保存方法を確実に制御できます。

以下の主要機能があります。

• Azure Key Vault でホスティングしてキー、有効期間、ローテーション期間を管理する。
• コパイロットのトピック、設定と構成、会話の文字起こしデータを含むすべてのコンテンツを暗号化する。
• CMK のローテーション。
• 必要に応じてアクセス権を取り消す。

12 月のパブリック プレビューでは、現在 CMK をサポートしていない環境に対する CMK の許可がサポートされる予定です。